HOME > INTERVIEW > 99%IS- デザイナー BAJOWOO氏 インタビュー

99%IS- デザイナー BAJOWOO氏 インタビュー

 


JP2: ファッションに興味を持ったきっかけを教えて下さい。
BAJOWOO:小学6年生の時に初めてライブハウスに行って、そこでバンドをやっていた人たちが自分の感情や意思、考えを音楽で表現していたんです。自分もそんなふうになりたいと思ったけど、楽器はできないし。でもリメイクくらいならできると思って、布を破ったり、絵を書いたり、手で縫ったりしていました。
そのうち、自分がリメイクをした服が、「どこで買ったの?どこで売っているの?」と聞かれるようになって、通っていたライブハウスのバンドの衣装をリメイクするようになったんです。ファッションを本格的にやってみようかなと思って勉強を始めたのは高校を卒業してからです。

JP2:「BAJOWOO」という名前の由来を教えてください。
BAJOWOO:ニックネームです。服作りを本格的に始める前、バンドのポスターやアルバムのジャケットデザインをしたり、DJやバンドのイベント企画を行っていた頃からこう呼ばれていました。

JP2:BAJOWOOさんは韓国ご出身ですが、日本で活動しようと思ったきっかけについて教えてください。
BAJOWOO:韓国の高校を卒業してエスモードに進学しましたが、2年で辞めてスタイリストアシスタントをしたり、皮を生産する工場でアシスタントデザイナーとして働いていました。兵役後、ちょうどその年の11月にセックス・ピストルズ30周年のライブが行われると聞いてイギリスに行ったんです。最初は、2ヶ月間滞在をする予定だったけど、予想以上に楽しくて結局半年くらいいました。家もお金もなかったので、道で知り合いになった人たちの家を転々としながら過ごしていて、その時に知り合ったのが服飾の勉強をしている子たちでした。これがきっかけで、イギリスの服飾専門学校「Central Saint Martin’s」の試験を受けたんです。試験には合格しましたが、このまま進学するべきか迷いもありました。そこで、以前働いていた皮の工場で知り合った日本人デザイナーさんたちに相談して、日本で活動すれば自分が一番やりたいこと、いつかやろうとしていることが実現できると思ったんです。

JP2:日本で活動をしようと決めてから不安はなかったんですか?
BAJOWOO:人間は勉強していなければできないのは当然です。だから不安はありませんでした。日本語も日本に来てから勉強しました。ひらがなさえ知らずに日本に来たので、日本語学校で「あいうえお」を幼稚園生みたいに教えてもらっていました。

JP2:洋服や作品を作る上で素材へのこだわりはありますか?
BAJOWOO:最初にコレクションを作った時から、スナップなどの細かいパーツまで全て自分で作っています。ビョウやスタッズは型から全部オリジナルです。服に使う皮やウールも値段だけを重視するのではなく、パーツに合う素材を選ぶようにしています。

JP2:日本以外にご自身の作品を発表している場所を教えてください。
JP2:今はニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、香港、ソウル、台湾で売っています。

JP2:服以外で表現してみたいもの、プロデュースしたいものはありますか?
BAJOWOO:今は服作りがまだ完璧にできていないので、他のことをやろうとは思わないです。完璧というのは人それぞれ捉え方が違うけれど、自分が納得のいくところまでしっかりやりたいと思っています。もちろん、おもしろい企画で自分にできることがあればやらせてもらいたいけど、まずは自分のブランドをしっかりとやっていきたいです。

JP2:今のファッション業界をどう思いますか?
BAJOWOO:うーん。今のファッション業界を語れるほど詳しくないから、僕が言えることはないです。それに、たとえ業界が良くても悪くても自分のやりたいことはいつでも同じです。

JP2:これは勉強しておいて良かったなと思うことはありますか?
BAJOWOO:自分は勉強するよりも、実際に目で見たり、行動したりするタイプなので特にないですね。
三回目に発表した(99% isの)コレクションではシャーロック・ホームズをテーマにしたのですが、様々なドラマや小説、映画などを見たり、ネットで調べたりしました。それでも情報が足りなくて、小説に出てくる場所にも全て足を運びました。
いつもそんな感じなんです。気になったら調べて、実際に行ってみる。そのときに「良いな」と思った気持ちを持ってその場所に行くと、また別の新しい気持ちが生まれる。こうやって行動することで、自分の感性が磨かれていくと思うし、結果として人と違うものができると思います。考えるより目で見て、鼻です吸って、耳で聞く。だから、僕は座って作業しているよりも実際に行って感じるというスタンスを大切にしています。



JP2:ご自身のポリシーを教えてください。
BAJOWOO:「自分の好きなこと、やりたいことだけをやる。」です。

JP2:これからやりたいことはありますか?
BAJOWOO:10月に開催されるファッションウィークでショーをすることになったので、まずはそれに力を注いでいきたいです。最近、日本ではあまり若手ブランドがショーをやらないし、やっても意味がないと言われることが多いんです。だからこそ、やろうと決めました。

JP2:では最後に、今の学生へ向けてメッセージをお願いします。
BAJOWOO:学生時代をもっと楽しんだほうがいいと思います。勉強で遊びでも中途半端にやるんじゃなくて、おもいっきり頑張ってやったほうが、後から絶対良いことにつながります。家でゴロゴロさえしなければいいと思います。だってそれは、歳をとってからでもできるから。




BAJOWOO
1984年、韓国・ソウル生まれ。2003年、韓国のエスモードに入学。
2008年より東京に活動拠点を移し、2010年、ドレスメーカー学院に入学。在学2年目となる2012年秋冬より、自身のブランド「99%IS-(ナインティナイン パーセント イズ)」を立ち上げる。