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odd_media デザイナー 高山迪彦氏、安部花氏 インタビュー

 


JP2:ブランドとして作品を発表し始めたきっかけを教えてください。
Odd_media:幼い頃からネジ工場を営む祖父の影響で物を作る事に興味はありましたが、デザインを志すきっかけとしては高校生の時にアルバイトをしていたコンビニの店内にたくさん並んでいる商品のパッケージを眺めながら、『これってすべて誰かがデザインしていて、コンビニという空間さえも誰かがデザインしているんだ。』とふと思ったんです。そのときに、僕は誰かがデザインした物の中で生活をしているんだと気が付きました。それならば、僕もデザインをしたいと思い、当時一番興味があるものが服だったのでファッションデザインの道を選びました。そして服作りを学び、作る事にのめり込んで行くにつれて作るからには作品を発表したいと思い、展示会を行って発表する場を設けています。

JP2: ブランド名の「odd_media」とはどういう意味ですか?”
Odd_media:僕は新しいものはゼロからできるのではなく、過去や日常を踏まえて、その中にあるものの組み合わせから生まれると考えています。なので、既存の『idea』と僕のイニシャルや自分という意味のmeの『M』を文字通りかき混ぜて自分を表現し世界とつながる新しい媒体となる『media』とし、僕の持っているmediaは受け取る人にとってはちぐはぐな物で日常に違和感を与えると思うので、「「妙な」や「ちぐはぐな」という意味がある『odd』をつけてodd_mediaというブランドネームにしました。

JP2:ブランドのコンセプトとターゲットについて教えてください。

Odd_media:ブランドコンセプトは、『既存の未知を。日常に違和感を』です。その中で無意識的に形作られるものや人間のデザインが及ばない物、デザインしすぎない事、この世に存在する物の見方を変える事を意識して作品や自分なりの視点を提案しています。
ターゲットは特に決めていません。男でも女でも着てもらえるならどちらでも。どちらの服というのは決めず、その人のスタイリングに合えば良いと考えています。

JP2:2人で服作りをされているそうですが、2人だからこそ良かったなと思うことはありますか?
Odd_media: 1人よりも2人で服を作るほうが楽しいし、なによりお互いに作ったものを客観視できるのが良いですね。

JP2: 作品を作るうえで大事にしていることを教えてください。
Odd_media:やはり自分が生活している『街』という物は意識しています。東京はヨーロッパの街ように建物の高さ、素材、色が統一的にデザインされているのと違いすごく自由で、人々がそれぞれの街(像)を持っているかのように様々なデザインが集まりカオスな状態になっている所が魅力的だと思います。だから、あえてデザインということを意識しすぎないように偶然性を大切にしています。ブランドのコンセプトでもある「無意識」です。既存の物を大切に、今ある物の見方を変える事で新しい物を見つけたいです。

JP2: 今のファッション業界についてどう思いますか?
Odd_media: 僕が断言して言えることはないと思いますが、僕自身としては学生やまだまだ無名な人が行動しやすい状況だと思います。SNSが流行っていて、多くの人が利用していますよね?だから、誰かに自分のことを知ってもらえるチャンスってすごく多いと思います。これから活動を始める人にとっては、活動しやすい時代ではないでしょうか。

JP2: 洋服を作るうえで使用する生地にこだわりはありますか?
Odd_media: 僕はコットンが好きなので、コットンやコットンナイロンなどをよく使います。生地については勉強していかないといけないし、これからの課題だと思っています。ニットも好きなのでボリュームがある物やローゲージの物を使います。

JP2:海外に行ってファッションの勉強をする学生も多いですが、興味はありますか?
Odd_media: 卒業をしたら海外で学びたい、というのは日本の学生ならよくあることなので、僕もそうしようかなと思っていた時期もありました。でも、実際にヨーロッパに行ってみて、もちろん勉強になったし、ヨーロッパのファッションにはやはり熱いものがあると感じましたが、ヨーロッパでは逆に僕自身が日本人であることを強く感じたんです。その中で日本にある独特の感性をもっと掘り下げて行く事で世界と戦う武器になると思ったんです。だから今は留学についてはあまり考えていません。

JP2:今後、挑戦したいことを教えて下さい。
Odd_media:東京オリンピックが決まったので、2020年には面白い事ができたらいいですね。それと、ヨーロッパに行ったときに「みんながファッションを楽しんでいるな。」と感じたんです。だから、日本でももっとたくさんの人がファッションを楽しめるようなイベントをやってみたいです。
今は半年に1回展示会を行いた、衣服の分野に限らず様々な分野で活動をしている人とコラボレーションしてみたいです。例えばアニメを作っている人や絵を描いている人とか、夢を持って勉強し、活動している人たちと繋がっていくことも僕自身に刺激を与えてくれると思っています。服から遠ければ遠いほど新しいものがあると思います。面白そうなお誘いを頂ければぜひやってみたいと思っています。

“odd_media”

高山 迪彦
モードクリエーションコース
杉野服飾大学

安部 花
ニットデザイン科
文化服装学院